外部からの刺激は危険!面白いけど不思議なプライミング効果の話

心理学

 

こんにちは、ハロゲンです。

 

あなたは、そんなこと思わないかもしれないですが

人は、外部からの刺激や先行刺激に影響されることが

しばしばあります。

 

たとえば、

よく子供のころやった

 

「ピザを10回言って!」

 

「ピザピザピザピザピザピザ、、、」

 

「(ヒジを指しながら)ここは、何?」

 

「ヒザ」

 

といってしまうことがありましたよね。

 

昔僕もよくやっていました。

 

何回も引っかかったのは、

いい思い出です。

 

そして、これと似たようなものが

 

ライオン、ゾウ、キリン

 

を10秒見ます。

 

 

見ました?

 

 

それでは、

何でもいいので移動スピードが速いと思うものを答えてください。

 

 

答えました?

 

 

すると、チーターなどの動物を答えてしまう傾向があるんです。

 

普通に考えれば

新幹線とか飛行機、車とか

スピードが早いものはたくさんあります。

 

でも、その答えを出す前に

動物を見せられてしまったので

動物に限定して考えてしまったんです。

 

そして、このように事前に魅せられて動物やピザなどの

先行刺激によって考え方が変わることを

プライミング効果といいます。

 

今回この記事ではこの人がいかに外部からの刺激に弱いか分かる

プライミング効果について話していきたいと思います。

 

プライミング効果は、かなり面白いので

この記事でする質問にも答えながら

読み進めてみてくださいね。

 

それでは、質問です。

 

下の単語を10秒ほど見てみてください。

 

 

 

「食べる」

 

 

 

さて、次の単語の□には何が入ると思いますか?

 

 

 

SO□P

 

 

 

ではでは、答えてもらったところで

あなたが答えた単語は、

SOUP(スープ)ではないですか?

 

おそらく多くの人はこう答えたと思います。

 

それでは、また、下の単語を10秒間見てみてください。

 

 

 

「洗う」

 

 

 

そして、以下の単語の□にはいる単語を考えてみてください。

 

 

 

SO□P

 

 

 

はい、あなたが浮かべた単語は、

SOUP(ソープ)ではないですか?

 

おそらく事前にプライミング効果の説明をしたので

引っかからなかった人がいるかもしれないですが

 

多くの人は、「食べる」時は、スープと答え

「洗う」の時は、ソープと答えます。

 

ようは、この時にプライミング効果が働いて

初めに「食べる」と言う単語を見たため

食べることに関する単語が浮かびやすくなってしまいました。

 

そのため、ソープという単語が他にも

あるのにかかわらずスープと答えてしまったんです。

 

このように、人は、先行刺激に影響を受けてしまいます。

 

だから、注意をすることが必要なんですが

このようなことは、通常無意識上で働くものなので

対処は難しいです。

 

そして、無意識上で働いていることが

次の実験で良くわかります。

 

この実験は、ジョン・バルクがやったもので

ニューヨーク大学の学生を対象にしました。

 

その実験では、5つの単語から文章を作ってもらうというもので

あるグループでは、単語はいたって普通のものでしたが

 

もう一つのグループでは、フロリダ/忘れっぽい/はげ/ゴマシオ/しわ

のように少し高齢者を連想される単語を混ぜました。

 

そして、文章を作成後

実験室から理由をつけて

違う場所まで移動してもらいました。

 

実は、この移動こそが実験のメインだったんですけど

廊下での移動速度は

どうなったと思いますか?

 

プライミング効果を知っているあなたは、

 

まさか、、、

 

と思ったと思いますが

 

その通りで、高齢者を連想させる単語を見せられたグループでは、

廊下の移動スピードが遅くなりました。

 

ただ単に高齢者を連想させる単語を見せたのにかかわらずです。

 

さらに、恐ろしいのは、

被験者は、何も影響を受けていない

と答えていたことです。

 

ようは、無意識上で働き

無意識のうちに行動に影響を与えていたんです。

 

 

だから、このようなプライミング効果を

対処するのは難しいんですね。

 

そして、ドイツの大学では、

この実験と逆のような実験をしています。

 

逆というのは、

単語で連想させるのではなくて

行動から連想させています。

 

この実験では、まず部屋でゆっくり歩かせました。

 

そして、数分ほど歩かせたのち

ある問題を解いてもらいました。

 

その結果、問題での忘れっぽいや、年老いた、孤独

という風な高齢者を連想させる単語を素早く認識するようになりました。

 

ようは、プライミング効果は、

目や聴覚からの刺激だけではなくて

行動からの刺激からも働きます。

 

だから、親切な行動をしていると

人と思いやる単語や話に敏感になったり

 

ゴミを街中とかで捨てたりすると

悪いニュースとかに注意が向きやすくなります。

 

そして、このようなプライミング効果は、

実際に、商品販売でも使われています。

 

たとえば、いい例が店舗の内装や音楽などです。

 

内装などで変わるとモわないかもしれないですが

実際に、ある実験でウェブ販売のページで背景に

お金を表示したものと

空を表示したものを比較しました。

 

その結果、お金を表示したものは、

値段を気にするようになり

 

空を表示したものは、

性能を気にするようになりました。

 

このように、人は、外部からの刺激に弱いです。

 

そして、店内の内装でもこれは、

例外でないないですよね。

 

だから、お洒落な店では、

オシャレなものが目につきやすくて

 

それよりも安くていいものがあるのに

買ってしまうことが起きるんです。

 

また、店内の音楽でも同じようなことが生じます。

 

たとえば、アップテンポな曲流れていると

人の行動も早くなり

店内にいる時間が短くなります。

 

逆にスローテンポな曲を流すと

店内での時間が長くなるんです。

 

よく病院とかでスローテンポな曲が流れていて

ゆったりとした気分になれますが

 

あれは、同時にゆっくりとした動作をさせて

衝突などの事故がないようにもしているんです。

 

何回も言っているんですが

このように人は、外部からの刺激に弱いです。

 

そして、その刺激に

気づくことは、困難です。

 

ですが、逆にこれは利用することが出来ます。

 

たとえば、冷静に買い物をしたいときには、

買い物前に探偵ものの映画を見たり

 

早く買い物を終わらせたいときには、

イヤホンをしてアップテンポの曲を聴いてみてださい。

 

そうすると、プライミング効果によって

意識せずとも効果が得られると思います。

 

また、いつでも冷静にいたいなら

ホーム画面を大自然のものにするというのも

いいと思います。

 

今浮かぶのは、これぐらいですが

このように、プライミング効果の使い方は、たくさんあります。

 

ですので、自分でこれは、使えるのでは?

と思うのは、使ってみてください。

 

ちなみに、僕は、しっかりと考えるときに

考える人のように考えます。

 

これは、パワーポーズといわれるもので

 

最近になって実際は効果ないんじゃない?

 

といわれていますが

僕は、これも先行刺激でプライミング効果が働いているはず

だと思ってやっています。

 

まあ僕がやっているのは、

このくらいなんですけど

今後見つけたら実践していくつもりです。

 

是非あなたも、これは、プライミング効果が働いて使えそうと

思えたものがあったら実践してみてくださいね。

 

それでは!