こんにちは、ハロゲンです。
突然ですが、
あなたは、目で見た風景の記憶が
変わらないものだと思っていますか?
おそらく多くの人が自分の目で見た記憶には、
自信があると思います。
しかし、意外に記憶というのは、
あいまいで改変がよく起こるものなんです。
「いやいや、そんな、わけないでしょ!」
と思うかもしれません。
でも、この記事を見てみれば、
その考え方が少し変わるかもしれません。
ということで今回は、
「人の記憶がいかにあいまいか」
について話していこうと思います。
脳は、努力するのが嫌い
まず、実体験してもらいたいので
下に書いてある単語を覚えてみてください。
ベッド、休む、起きる、疲れる、夢、目覚め
居眠り、毛布、まどろむ、うたたね、いびき
安らぎ、あくび、眠気
覚えましたか?
それでは、話を続けていこうと思います。
ある1500人を対象にして
記憶に対するアンケートを行いました。
そのアンケートでは、
「ある体験をしてそれが頭に刻み込まれたら記憶は、変わらない」
という質問に対して
47%の人が変わらないと答えました。
他にも
「自分が来たり、みたりするものは、正確に記憶され、
のちに自分の中でそれを再現することができる」
という質問には、63%の人が変わらない答えました。
この質問に対して
あなたは、どう思いますか?
記憶は本当に改変しないのでしょうか?
そこで、一旦、読むのを止めてもらって
さっき覚えてもらった単語を
思い出してみてください。
平均で7~8語ぐらい
浮かぶはずです。
そして
その単語に「眠り」という単語が入っていませんか?
おそらく多くの人の単語には、
入っているはずです。
でも下に書いてある単語群を見てください。
ベッド、休む、起きる、疲れる、夢、目覚め
居眠り、毛布、まどろむ、うたたね、いびき
安らぎ、あくび、眠気
???
一切「眠り」なんて書いてないですよね。
これは、「眠り」に関する単語を多くみてしまったため
無意識化で「眠り」が単語にあると錯覚してしまい
記憶に残ってしまったんです。
そして、同じようなことは、
単語以外にも生じます。
心理学者のウィリアム・ブシュワーと
ジェームズ・トレイエンスがやった実験では、
被験者を部屋で30秒ほど待たせます。
そして、別室に移動し
部屋で見た物を書きださせることをしました。
その結果は、
30%の人が本をあると答え
10%の人がファイルキャビネットがあると答えました。
しかし、その部屋には、
本やキャビネットがなかったんです。
この時、被験者は、部屋にありそうなものを
あると錯覚してしまい
本来ないのにかかわらず部屋にあると答えてしまったんです。
このように、人は、本来ないものでも
その場にありそうなものや
関連するものを勝手に錯覚し
記憶として保持してしまう傾向があるんです。
脳の働きから見たらこれは、当然で
生きていくには、最低限のエネルギーで済まそうとします。
すると、単語を見てもあるカテゴリーで
まとめて覚えようとします。
眠りに関する単語がたくさんあるから
ないはずの「眠り」の単語を思い出してしまったり
部屋にありそうな
本やキャビネットを思い出すんです。
まあ、このように、
あなたの中の記憶は、
実際の記憶と違う可能性があるわけです。
ある事件では、2人とも同じ現場にいたのにかかわらず
証言が違うということがありました。
つまり、人の記憶は、あいまいだし
簡単に錯覚を起こし改変してしまいます。
眠りの単語がないのにかかわらず
思い出してしまったり
部屋にないのに
普通、部屋にありそうなものと答えたり
してしまうわけです。
もし、よかったらでいいので
この記憶の改変が誰にでも
起きることを頭に入れておいてみてくださいね。
そうすれば、一緒に旅行をした時に
相手が知らなくて
自分だけが知っている情報があったら
「これは、記憶の改変が起きているのかも」
と思えるし
なんで、覚えてないの?
という風に言われても
あ、記憶の改変じゃない?
という風に考えを変えることが出来ますよね。
実際に、役立つか分かりませんが、、、(笑)
それでは!