選択肢が多いと不幸になる?!心理学からみた選択肢の問題

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心理学

こんにちは、ハロゲンです。

 

よく選択肢って多い方が良いと思われます。

 

ですが実際は、どうだと思いますか?

 

確かに進路の選択肢とか

商品を選ぶ時に色々なものが選べると

よさそうに思えます。

 

でも、選択肢が多いと迷いますよね。

 

結局迷って迷って結局買うことができなかったり

してしまうわけです。

 

そんなわけで今回は、

選択肢が多いい方がいいのか

はたまた少ない方がいいのか

ということをメインに話していこうと思います。

 

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恐ろしい選択パラドクス

 

まず、ある実験を紹介したいと思います。

 

その実験は、テーマを渡されてから

エッセイを書いてもらうというもので

エッセイの出来を評価対象にしました。

 

 

まず1つ目のグループでは、

30個のテーマからエッセイを書いてもらいました。

 

一方の2つ目のグループでは、6個のテーマから

エッセイを書いてもらいました。

 

普通に考えるとテーマの種類だけで

エッセイに変化は起きないと考えられます。

 

いやむしろ30個のテーマから選んだ方が

多くの選択肢があるのでモチベーションが

高くエッセイのできもいいと思いますよね。

 

しかし、結果は、30個のテーマからエッセイを書いたグループより

6個のテーマからエッセイを書いたグループの方が

パフォーマンスが高く

モチベーションが高かったそうです。

 

さらに、分量、質も高いエッセイだったみたいです。

 

このように選択が多すぎると

成績やモチベーションでさえも

下がってしまうんです。

 

その理由が気になると思いますが

次の実験で話します。

 

その実験は、コロンビア大学ビジネススクール教授の

シーナ・アイエンガ-がやったものです。

 

どのような実験かというと

ある店舗でジャムを用意します。

 

そして、そのジャムの売り方を6種類と

24種類に分けてどのように

お客さんの反応が変化するか観察しました。

 

これも、多くの種類があった方が

お客さんは目をひくし

買いたいと思うはずです。

 

実際この予想の通り

24種類のジャムの方では

60%の人の目を引きました。

 

一方6種類の方では、

40%の人しか立ち寄りませんでした。

 

ここまでみると多い選択肢があると

よさそうに見えます。

 

しかし、どのくらいの人がジャムを買ったのかを

調べると驚きの結果になりました。

 

その結果は、24種類で買った人は、

立ち寄った人のわずか3%でした。

 

逆に6種類の方では、

立ち寄った人の30%がジャムを買いました。

 

つまり、選択肢が少ない方では

確かに立ち寄る人が少なかったけど

多くの人が買ったんです。

 

その差は、売上で約6倍以上です。

 

6倍ってヤバいですよね。

 

このように選択肢が多いと

エッセイの評価以外でも

購買量にも影響が出るんですね。

 

このようになるのは、

明確な理由があります。

 

その理由は、簡単で

ようは、情報過多状態になっているんです。

 

情報過多というのは、

処理すべき情報が多すぎるということで

 

エッセイの場合には、

30個テーマという膨大な情報を処理しないといけなかったため

その選択を撰ぶのに相当なエネルギーを使ってしまい

結果、エッセイのできは良くなかったんです。

 

これは、野球の投手を考えてもらえばわかりやすいです。

 

たとえば、

投手の球種が10種類あったとして

かたやもう一方の投手は、2種類の球種しかありません。

 

そして、投げるときに長く悩むのは、もちろん

10個の球種を持つ方です。

 

逆に投げるときにそこまで悩まなくてもいいのは、

2個の球種を持つ方ですよね。

 

このように、エネルギーを使っている量から見ると

選択肢が多い方ということになるんです。

 

だから、エッセイでは、テーマを選択する時点で疲れてしまい

モチベーションが低く、成績も低下してしまったんです。

 

ジャムでも選択肢が多すぎて

どれを選ぶか決めきれず

結局買わないということになったわけです。

 

ようは、投手が球種がありすぎて

どれを投げればいいか分からないという状態だったわけです。

 

このように、選択肢が多い

逆に良いことがない場合があります。

 

そして、将来に効果が残る

選択パラドクスというのが生じる可能性もあるんです。

 

そもそも選択パラドクスというのは、

過去の選択肢が多すぎて

他の選択をしていた方が良かったのでは?

と後悔してしまうことです。

 

さっきの野球の投手の場合

絶体絶命の場面である変化球を使って

打たれたとして

その点が決勝点となって負けたとします。

 

それも大学最後の大会です。

 

するとその投手は、

あの時、他の球種を使っていたら打たれなかったはずだとか

あの時あの球種を使わなければ

打たれなかったのに

と後悔をします。

 

逆に球種が少ない場合には、

あの時もう一つの球種を使っても

打たれなかったかもしれないけど負けは負け

 

という風に選択肢が少ない分割り切ることが

できるんです。

 

このように選択肢が多いと

決していいことがあるとはいいがたいです。

 

だから何か始めるときには、

何に力を入れるか選択を絞ることが大事になってきますし

 

何か商品を売る時には、

少ない製品の種類で販売することがいいんです。

 

実際に多くの企業が松竹梅の3つのタイプで分けているのが

この選択を絞るというものを

狙ってやっています。

 

まあ松竹梅で販売するのは、

他にも理由があるんですが

いつかその話をしたいと思います。

 

今回、選択肢が多い方がいいのか

少ない方がいいのか

について話していきました。

 

結構実生活で実用するのは、難しいですが

もし、使えそうな場面があったら

使ってみください。

 

そして、選択肢が少ないからといって

悲観的にとらえないでください。

 

選択パラドクスを思い出して

逆に後悔することが少ないんだ!

と思うことが大事になってきます。

 

それでは!