恐怖を感じた後の安堵感に注意!人がホッとしたときに判断が甘くなる事実

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心理学

こんにちは、ハロゲンです。

 

以前人を行動させたいなら恐怖だけでは、ダメ!解決策も提示しろ!

という記事を書いたんですが

 

今回は、その逆で

人がどれだけ恐怖を感じた後に

感情が変化するか

書いていきたいと思います。

 

恐怖を煽るいい例が

セールスする時とかで

 

こんな悲惨な状態になりたくないなら

○○をやりましょう!

 

その○○をやるのに

手っ取り早いのが自社の△△です。

 

みたいのを目にしますよね。

 

そしてこれが効果があるのを

以前の記事で書いたんですが

 

実際、恐怖の後の安堵感によって

人がどれくらい説得に応じやすくなるんでしょうか?

 

それが良くわかる実験があります。

 

その実験は、ポーランドの都市オポーレの

路上の違反駐車を対象に行いました。

 

その違反駐車の車に

 

1.違反切符と見分けがつかないものを挟んだグループ

2.違反切符に似たチラシを挟んだグループ

3.全く関係のないチラシを挟んだグループ

 

の3つのグループに分けました。

 

当然、1のグループは、本物にそっくりな切符なので

本当に切符を切られてしまったと思い込みました。

 

2のグループは、最初は、焦りましたが

よくよく見てみると違うので

安心しました。

 

そして、3つ目のグループでは、

全く関係のないチラシだったため

何も感じませんでした。

 

その後、全てのグループを対象に

ある頼みごとをしに行きました。

 

普通に考えたら

全てのグループに違いはないと思いますよね。

 

でもその結果は、

一番安堵していた2のグループが

一番頼み事を承諾しやすく

 

次に本当に切符を切られたと思っていた1のグループ

その次に何も感じなかった3のグループ

と続きました。

 

これは、人が一時の感情によって

大きく判断を誤ることを示していますよね。

 

この実験の場合は、

一時は、違反切符を切られたと思い恐怖を感じたけど

それは、勘違いで安心してしまったんです。

 

その結果、感情に流されるように

頼み事を引き受けてしまったんですね。

 

もう一つ、これと似たような実験があります。

 

その実験は、信号のない道路を横断する人を

対象にしたもので

 

道路を渡り終えたときに

募金をお願いされます。

 

そして、その時の募金のフレーズが3つあります。

 

まず、1つ目が「すみません、募金をお願いできますか?」

という風な何も説明がない場合

 

2つ目が

「すみません、できるだけ多くの募金を集めなければいけないので

協力していただけませんか?」

という風な少し怪しい募金方法

 

最後の3つ目は、

「すみません、私たちは障碍者集団に所属する学生で

障害を持つ子供が休日にキャンプへいけるよう資金を集めているのですが、

ご協力いただけないでしょうか?」

 

という具体的な説明があり

目的がはっきりしている募金収集活動

 

の3つに分かれました。

 

普通これらの選択肢だったら

1は、目的がはっきりしてないし

2も何か怪しいし何が目的なのかわかないので

募金はしたくないですよね。

 

という感じで一番妥当なのは、

使われる手段と目的がある

3になります。

 

そして、横断歩道を渡った被験者に

これらをグループごとに分けた結果

やはり、1、2の質問で募金をした人は、

ゼロになりました。

 

しかし、この実験では

横断歩道を渡っているときに

偽の警官が笛を吹く

という変化を加えました。

 

そして、笛を吹きますが

実際には、何も罰しません。

 

その結果どうなったでしょうか?

 

これも、違反切符の時と同じような

結果が出ました。

 

つまり、笛を吹かれたのに

罰せられないので

ホッとした気になり

判断が甘くなったんです。

 

実際、この実験では、

笛を吹かなった時に

誰も1,2の質問で募金をしなかったのにかかわらず

 

笛を吹いて何も罰がないと

多くの人が1,2に対しても

募金をするようになりました。

 

このように人は、安心をすると

判断が甘くなるんですね。

 

そして、このような判断が甘くなる瞬間を

セールスをする時などに作っているんです。

 

あと、詐欺なども恐怖をうまく醸し出して

その後に安心できる解決策を提示します。

 

だから、多くの人が詐欺に騙されてしまうし

人の心理的にみると

当たり前のことなんです。

 

そして、このようなことを知っている僕たちは、

対策をすることが大事になってきます。

 

たとえば、テレビショッピングをみているときに

恐怖を想像させてきたら

 

もし、あなたが恐怖を知らなかった時に

その商品を買っていたか?

を考えてみてください。

 

また、買うと判断をした時にも

「これは、恐怖を促されたから買ったのではないか?」

と一回でもいいから

立ち止まって考えてみてください。

 

そうすれば、多少なりとも

判断を誤ることが減ると思います。

 

まあ、このように人の心理的な差ようなので

疑うことしか解決策がないです。

 

でも逆に疑うことをしないから

多くの人が詐欺にかかってしまうし

セールスによって衝動買いをしてしまいます。

 

だから、判断をする時には、

自分の判断を疑うことが大事になってくるんです。

 

もし、あなたが、恐怖を見せられ

その後に解決策を提示させられたときには、

注意して自分を疑ってみてください。

 

そうすれば、

衝動買いもしずらくなりますし

頼みごとをむやみに受けなくても済むようになります。

 

それでは!