こんにちは、ハロゲンです。
今回は、人を動かせたいときの
恐怖の使い方について話していきたいと思います。
この恐怖なんですけど
良く使われているのは、
海外の煙草のパッケージとかですよね。
写真で煙草をするとこれだけ
肺が汚れて、健康に悪いですよ
と表示しています。
あと流行しているウイルスとかで
かかったらこれだけ
ひどいことになるとかで
恐怖をあおっています。
でも実は、このような恐怖をあおるだけではダメなんです。
これは、ある実験から分かります。
この実験では、被験者に破傷風にかかると
どれだけ苦しいか画像やスライドで恐怖を煽ります。
そしてあるグループには、
その説明を聞いて終わり
もう1つのグループでは、
その説明を聞いた時に具体的な解決策を教えます。
この時の具体的な解決策というのは、
予防接種の方法や受け方などです。
もうお分かりだと思うんですけど
実験結果は、
恐怖だけを仰いだグループでは、
多くの人が予防接種を受けたいと思いました。
ですが具体的な解決策を提示されたグループには、
数は及びませんでした。
これには、人間の脳の判断による影響によるもので
人間は、強い恐怖を感じると
その情報を遮断したり
「自分は大丈夫だ」と
恐怖を和らげるために否定する傾向があります。
でもこの時に、恐怖から逃れられる
解決策が提示されていると恐怖心が和らぎ
実際にその恐怖を避けようとして
行動を起こしやすくなるんです。
だからもし恐怖をあおり行動させたい時は、
恐怖から逃れられる解決策を
提示する必要があるんです。
また、ジャニスというアメリカの心理学者の研究では、
恐怖をあおる時には、
弱ければ弱いほど効果的という結果が出ています。
この実験では、歯磨きをしないと生じるリスクについて
恐怖の度合いを
弱い恐怖
中くらいの恐怖
強い恐怖
に分けて実験をしています。
強い恐怖では、
歯にドリルをする映像や
極度な痛みをともなう歯科手術
を見せられました。
次に中くらいの恐怖では、
それほどひどくない口腔疾患
の写真やスライドを見せられました。
最後に弱い恐怖では、
歯磨きしないと虫歯になりますよ
程度のスライドを見せられました。
そしてこれらの恐怖の度合いを
グループごとに分けて聞いてもらい
1週間後どのくらいの人が歯を磨くようになったかを
調べてみたんです。
そしたら
強い恐怖を受けていたグループは、
8%の割合の人しか歯磨きをしなかったのに対し
中くらいの恐怖を受けたグループは、22%
弱い恐怖を受けたグループは、36%の
人が実際に歯磨きをしていました。
このように
強い恐怖を煽りすぎると
逆に人は行動しなくなるんです。
さて、これらの実験から
僕たちは、恐怖をどのように
使えばいいと思いますか?
これが一番使われているいい例は、
広告です。
肥満になると○○になる。
そうならないためにもわが社のサプリメントがおススメ!とか
肌に合わない化粧品を使うとこの画像のようになる危険が!
でも安心してください!
この○○を使えばどんな人でも綺麗な肌が手に入ります!
などなど少なからず
どこかで見たことがありますよね。
でもこの恐怖をあおるというのは、
別にセールスのみならず
日常生活でも使えます。
たとえば、勉強をしていない子供に対して
勉強しないと楽しい人生を送れないよ!と恐怖を煽り
その後に「これから夕食後に10分だけでもいいから
勉強を始めてみよっか!」
と解決策を提示する
という使い方があります。
他には、肥満の人を痩せさせたいのであれば
最初に肥満による小さい恐怖を煽り
その後に「まずは朝起きてから歩くことから始めよう!」
という解決策を提示出来ますよね。
こういう感じで日常的に使えるので
もし行動させたい人がいるなら使ってみください。
また、広告などを見ると
絶対に使われているので
良いヒントになるかもしれないです。
参考までに見てみてくださいね。
あと
間違っても恐怖だけを煽ることを
してはいけませんよ!
それでは!