こんにちは!ハロゲンです。
広告とかテレビとか見ていると
たまに「専門家の意見」が出てきますよね。
歯ブラシのCMで歯医者が絶賛!とか
睡眠の専門家によると、、、
みたいなこととかです。
これって、まあ、信頼性を持たせる意味もありますが
専門家という権威を使っている
ところもあります。
そうすると、
睡眠の専門家が言うなら正しいに違いない
と思わうわけで、説得力がまします。
ということで、
この記事では、この専門家が持っている権威を
持つとどれくらい人が変わるのか?と
人が権力を持ちすぎるとどうなるのか?
を話していこうと思います。
権力、権威の怖さ
まずは、権威を持つと人がどのように変わるのか
実験を交えて紹介したいと思います。
まず、心理学者のキプニスの実験で
被験者を2つの役職に分けました。
まず、1つ目の役職では、
部下を解雇したり給料を上げ下げできるという
強めの権限を持つ役職を与えました。
2つめの役職では、
部下に指示を行うだけという
弱めの権限を持つ役職を与えました。
そして、それぞれ、部下に指示して
業績向上を目指してもらい
権限の強さによってどのように変化するか
観察しました。
結果、
強い権限の場合には、
減給や解雇を脅しで使うようになり
部下にかなり高圧的な態度になりました。
それに加えて、業績が向上しても
部下の貢献を過小評価し
自分の貢献を過大評価しました。
逆に、弱い権限を与えられた方では、
部下を正当に評価し、高圧的な態度を取らず
部下からの評価も高くなりました。
このように、権限が多くある役職になると
相手を見ることができなくなり
自分の力を過信することがあるみたいですね。
ノースウェスタン大学のガリンスキーの実験では、
被験者に権力を持った経験を
読ませたり、書かせたりしました。
その後、相手の額にEやBのような文字を書かせました。
すると、権力を持った経験を
させなかったグループよりも
相手の方から見て左右逆になる
反転した文字を書きました。
Eなら相手を意識すれば、
「∃」のように書くべきですが
権力を意識されると「E」と
普通に書いてしまいました。
このように、権力に意識されると
相手の視点を見れなくなり
自分の視点が強くなってしまうんですね。
他にも、権威の力の怖さがわかるものがあります。
スタンフォード大学の心理学者グルーエンフェルド
の裁判所の1000件以上の判決の調査によると
権限の強い裁判官の場合
判決の意見書に細かいニュアンスなどを
検討することが少なくなり
いい加減な判決になっていたことが分かっています。
権力や権威を持つだけで
そこまで変わるのか?
っていう感じですね。
また、権威を伝えるだけで
相手の判断が大きく変わることが分かっています。
オーストラリアの心理学者のウィルソンの実験では、
大学での講義でゲストを招く時に
肩書を変えさせました。
あるときは、「スタンフォード大学の学生」
また、あるときは、「スタンフォード大学の教授」
という風にです。
すると、権威が小さい
「スタンフォード大学の学生」の時には、
その人物の評価が低くなり
身長も低く推測されました。
一方で
「スタンフォード大学の教授」と紹介すると
同じ人物にも関わらず
人物の評価が高くなり
身長も高く推測されました。
人は、このように、権威によっても変わるんですね。
また、過去のアメリカの大統領戦では、
身長が高いほうが74%の確率で勝つといいうことも
分かっています。
つまり、身長=権威にもつながるわけです。
このように、人は、役職や権威によって
大きく判断を変えてしまいます。
身長を実際よりも高く見積もったり
評価を上げてしまったり
だから、注意をする必要があります。
いくら専門家だと言っても
すべて言っていることが正しいとは、
限りませんから。
関係がない話ですが
詐欺とかは、よくこの権威を使いますよね。
銀行員とか警察とか
だから、高齢者の人は、信頼して
お金を渡してしまうし
気付くことができないんです。
最後にこの記事をまとめると
権力があるだけで
大きく判断を変えてしまい
部下に高圧的な態度をとったり
自分の視点から物事を見てしまう。
そして、権威をふるうだけで
評価を上げるだけてしまいます。
ぜひ、
自分が権力を持った時には、
これらのことに注意して
経歴がすごい人に出会ったら
信じるだけではなく少しは、疑ってみてくださいね。
それでは!