こんにちは、ハロゲンです。
以前、人がどれだけ自信過剰であるか
記事を書いたんですが
そこで計画がうまくいかない
計画錯誤について話しました。
(もし自信過剰の記事に興味があるかたは、こちらから
→大学の教授の94%が平均よりも有能だと思っている真実。あなたは、大丈夫?
そこで今回は、この計画錯誤を起こさないための方法を
書いていこうと思います。
まず、以前にも紹介した実験ですが
自信過剰による計画錯誤が良くわかる
実験を紹介したいと思います。
それは、学位論文を書いている学生を対象にしたもので
「あなたは、どれくらいで論文を書き終えるつもりですか?
最短日数と最長日数を教えてください」
という風に質問しました。
すると、予想では、
平均で最短が27日
最長が49日となりました。
そして、ある一定の期間が過ぎたのち
どのくらいで論文を書き終えたか調査しました。
普通に考えたら自分が予想した
最長日数を超えることはないはずです。
ですが実際は、
平均して57日と
最長日数を8日超えるものとなりました。
このように人は、
自信過剰によって大きく予想と
違う結果になってしまいます。
ちなみに、これを計画錯誤といいいます。
そして誰しも、宿題を3日で終わらすとか
毎日2時間勉強をやるという目標を立てますが
この学生と同じように
達成した人は、少ないと思います。
しかし、この計画錯誤は、
3つのことをすれば少なからず
防ぐことが出来ます。
その3つは、
・自分の力を知る
・作業を詰め込まない
・プリコミットメント
です。
それでは、話していきますね。
自分の力を知る
突然ですが質問です。
あなたは、ある動作をどのくらいの時間で
終わらせることができるか
把握していますか?
簡単な例でいうと、
行きの電車の時間や
駅から会社までの徒歩の時間
ジムでの1メニューの所要時間
などです。
たとえば、僕の場合でいうと
1時間で打てる文字数は、約7000文字
通学時の自転車は、約6分
駐輪場から駅までは、5分
大学の最寄り駅から一番遠い教室まで約8分
記事の場合、打てる文字数は、30分で1600文字
本を読むペースは、太線などない本で1P30秒ほど
太文字などあり読みやすい場合15秒ほど
実験の3000字ぐらいのレポートは、90分ほど
という風に自慢みたいになりますが
僕は、何にどのくらい時間を割いているのか
把握しています。
そうすると、300ページほどの読みやすい本なら
90分ぐらいで読めると分かるし
丁度いい空き時間があれば
読むことができるんです。
また、オーディオブックは、大体4時間ぐらいで
3.5倍速で聞くと約1時間30分ぐらいで終わるので
その1時間30分の時間を
通学の歩きの時間が行きと帰りにするとしたら
1日26分あるので3日ぐらいで
1冊の本を読めると分かります。
このように自分の力がわかっていれば
どのくらいの時間がかかるかわかるので
予定を簡単に立てることが出来ます。
そうすれば時間通りに課題が終わらなかったとか
計画通りにいかなかったというのを
防ぐことが出来ます。
ちなみに、
自分がどのくらいの時間がかかるのか知りたいなら
憶測ではなくて、自分で作業時間を測定するしかありません。
時間があるときでいいので
自分が何にどのくらいの時間をかけているのか
また、自分は今どのくらいの力があるのか?
を作業時間やペースを測ってみてください。
そうすれば、計画錯誤に陥り
「こんな予定ではなかった」
と思う確率が格段に減ります。
是非、自分の一日の作業時間を
測ってみてくださいね。
作業を詰め込みすぎない
よく1つの時間帯に
たくさんの作業を詰め込む人がいますが
これは、本当に良くないです。
このような複数のことを同時にやるのを
マルチタスクといい
これが良くないことがある研究からも分かっています。
その研究の結果では、
マルチタスクは、作業効率を40%減少させ
シングルタスクに比べるとミスをする確率が50%上昇し
50%作業時間が長くなることが分かっています。
この研究のように複数の作業を同時にやるのは、
良くないです。
ちなみに、生産性のエキスパート
ジョーダン・コーエンによると
このような効率の悪い
マルチタスクをやってしまうのは、
「忙しいと自分が偉くなったと感じるから」
といっています。
確かに忙しいと充実感を感じますね。
しかし、逆にこの研究から分かる通り
実際は、生産性を落としてしまっているんです。
そしてその生産性の低下が
計画錯誤を引き起こしてしまうんです。
このようなマルチタスクをやめるのは、簡単で
「1つの時間の区切りで1つのことしかやらない」
という決まりを作ることです。
そうすれば、マルチタスクになりませんし
なにより最初に話した
自分の力を知っていれば相性がいいです。
もし、60分で一つの作業に集中すると決めて
自分の力が2時間でレポートが
終わるということを知っていれば
大体60分サイクルを2回繰り返せばいい
と分かりますよね。
そうなると計画もうまくいきやすくなりますし
どのくらいで終わるのかゴールも見えているので
モチベーションアップにもつながります。
是非一つの時間では、
1つのことをしてみてくださいね。
そうすれば、
マルチタスクよりも作業効率が40%上がり
作業時間も50%低下します。
プリコミットメント
なにか始める前に誘惑に負けることって
誰もが経験したことがあると思います。
たとえば、夜に勉強をする予定だったけど
ゲームをしてしまったとか
ダイエットをしていたのに
お菓子を食べてしまったとか
ありますよね。
このように誘惑に負けると
もちろん計画通りに物事をやるなんて
無理ですよね。
そこでこのような誘惑をなくすために
プリコミットメントというものを使います。
プリコミットメントというのは、
事前に対策をして、やらなくてはいけない状況に
強制的にさせることです。
たとえば、ゲームをしてしまうなら
事前に夜の時間では、ゲームを使えなくして
強制的に勉強しかできない状況にするとか
ダイエット中にお菓子を食べてしまうのなら
お菓子を家からなくし代わりに体にいい
ナッツやベリー類を置いておく
などのように事前に負けそうな誘惑に対して対策を
打っておくんです。
そうすれば、強制的にやらなくてはいけない
状況になりますよね。
逆に精神的に誘惑に対抗したとしても
対抗できる可能性は50%といわれているので
難しいですよね。
だから、このようなプリコミットメントを使って
対策をし、事前にやらなくてはいけない状況を
作るのがベストなんです。
もし、プリコミットメントを使う場合
自分がどのような誘惑に負けやすいのか?
ということを把握しておくことが必要です。
自分の力を把握するのと同じように
自分がいつどのような状況で誘惑に負けやすいのか?
を記録するということです。
具体的な方法としては、予定を立てる前に
ある程度の目標を立てて一週間過ごしてみてください。
そしてその一週間は、
別に目標通りにいかなくてもいいです。
逆に、
誘惑や自分がどのくらいの作業ペースがあるのか観察をする
ことに重点を置いてみてください。
そうすれば、誘惑に対抗できる策が見つかるし
なにより自分の力を把握することが可能になります。
是非、プリコミットメントをやる際には、
まず、1週間自分の行動を観察してから
対策を練ってください。
そしてそれらを自分の力にあった
計画を練ってみてくださいね。
そうすれば、計画錯誤に陥ることは、
かなり減り計画通りに行くことが多くなると思います。
まとめ
今回この記事では、計画錯誤に陥らないで
計画通りに進めるための3つの方法を話していきました。
その3つを一応最後にもう一度いうと
・自分の力を知る
・一つずつタスクをこなす
・プリコミットメントで事前に対策
でした。
雑談ですが、
アイダホ大学の800人の休日を調べた研究では、
計画通りに予定が行く人ほど
幸福度が高いことが分かっています。
計画を正確に立てれれば
上手く一日を使えるし、幸福になるしで
いいことしかないですね。
つかってみるだけなら
簡単なので実践してみてくださいね。
それでは!