ミハイ・チクセントミハイが提唱したフローの条件と好きなことの見つけ方

こんにちは、ハロゲンです。

 

好きなことで生きていく

ことって大事ですが

 

あなたは、好きなことをできていますか?

 

という質問をしている僕も

実際自分が何が好きなことなのか

良くわかっていません。

 

ですが好きなことをできているのかどうか

ということを心理学者の人たちが提唱してくれています。

 

その代表的なものがフロー体験というものです。

 

フロー体験というのは、超集中状態のことで

完全にその作業に対して熱中していることを言います。

 

おそらく多くの人が体験したことがある

 

ゲームをやっているときに

いつの間にか時間がたっていたとか

 

映画を見ていたら

気づいたら夜だったとか

 

熱中しすぎて

回りの声が聞こえなかったりとか

 

このようなことがフロー体験といえます。

 

そして、この好きなことをしているときの

フロー体験に入りやすくなる条件を

心理学者のミハイ・チクセントミハイが提唱してくれています。

 

その条件というのは、9つあって

 

・明確な目標がある

・レスポンスが速い

・時間の歪を感じる

・誰にも邪魔されない

・自分でコントロールしている感覚がある

・集中

・自意識の低下

・適切な難易度

・活動自体に価値を感じる

 

です。

 

それでは、

1つずつ説明していきますね。

 

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明確な目標がある

 

明確な目標があるということを簡単に言うと

「何のためにそれをやっているのか?」

という目的がはっきり持てていて

 

その目的を達成したときの成果の予測が

しっかりとできているか

ということです。

 

これは、何もやる時にも重要で

目的がないとそもそもやる気が出ませんよね。

 

だってゴールがないんですもん。

 

でも逆に考えると目的がはっきりしていれば

ゴールが見える状態であるわけで

 

そのゴールのおかげで

走り続けることが出来ます。

 

その上、目的があるので

集中力も上げられますよね。

 

このように目的を立てることって普通に考えても大事ですが

フロー体験をしやすくするためにも

重要なんです。

 

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レスポンスが速い

 

レスポンスが速いというのは、

結果がすぐに目に見えて分かるというものです。

 

ようは、フェードバックが即座に帰ってくる

と考えてもらっていいです。

 

これは、ロールプレイングゲームを思い浮かべるとわかりやすく

モンスターを倒すたびにレベルが上がるし、

攻撃をしたらダメージ量として

結果が表示されますよね。

 

これがレスポンスが速いのいい例です。

 

そして、このような、レスポンスの速さは

活用することが出来ます。

 

たとえば、なにか作業をやる時に

5分で1000字や

10分でレポートの考察を一個書くのように

細かい時間で目標を立てます。

 

そうすると、レスポンスが速く帰ってくるので

当然集中しやすくなるわけです。

 

そして、その集中がフロー体験に繋がるわけです。

 

あと、この小さなゴール設定は、

ある雪山の中で仲間にとり残されてしまった登山家が

実際に、助かるために使った手法でもあります。

 

その登山家は、寒くて雪が多い山の中で死にそうになりながらも

時計を使ってあの岩まで5分でいったら

おれの勝ちだ!という風に

細かく時間を分けてゴールを決めていました。

 

その結果、その登山家は、無事ふもとまで戻ることが出来ました。

 

このように小さなゴールの設定は、

かなりの集中力を生まれさせます。

 

そして、この小さなゴールが

フロー体験に入る条件

「レスポンスの速さ」

にも当てはまるんです。

 

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時間のひずみを感じる

 

時間のひずみを感じるというのは、

あなたが想像している通り

そのままの意味で

 

ようは、好きなものだと同じ時間でも短く感じ

嫌いなものだと長い時間だと感じることです。

 

誰しも最初に例を挙げたように

映画をみていたら集中しすぎて2時間も

みたように思えなかったりしたことがありますよね。

 

逆に嫌いな教科の授業は、

何回も時計をみても全然時間が進んでない

ということが体験としてあるはずです。

 

これが、要は、時間のひずみというもので

 

もし、あなたが好きなことに没頭できているなら

この時間のひずみを体感することができて

指標にもなると思います。

 

だから、この「時間のひずみ」が

フロー体験に入る条件でもあるんですね。

 

誰にも邪魔されない

 

誰にも邪魔されないというのは、

言葉通りであなたが、ある作業をしているときに

 

話しかけられたりするという

邪魔が入らないことです。

 

これは、結構大事ですよね。

 

たとえば、本当に集中しているときに

歩いてきた人が自分にいる机にぶつかって

 

教材が落ちてしまったりとかすると

それだけで集中が途切れてしまいます。

 

他にも、必死に勉強をしているときに

話しかけてこられたら

それだけで集中は途切れますよね。

 

このように邪魔されると集中が出来ない状態になってしまいます。

 

逆に誰にも邪魔されない環境などに身を置くことで

集中を途切れさせられることを

なくすことができるでしょう。

 

だから、フロー体験の条件の一つに

この誰にも邪魔されない

があるんです。

 

そして、これは、環境を変えるだけで

簡単に邪魔されないことが出来ます。

 

もう分かっている人がいると思うんですが

図書館や他の人たちも勉強などをしているカフェです。

 

このような環境なら

静かで、周りも勉強をしているので

空気からして集中しないといけない状況になります。

 

その結果、フロー体験に近い

ことを感じることができるんです。

 

是非、この邪魔されない工夫は

簡単にできるので

やってみてください。

 

自分でコントロールしている感がある

 

自分でコントロールしている感があるというのは、

自発的な行動をしているかどうか

ということです。

 

たとえば、

上司から命令されてやった仕事よりも

自分で発案をした企画などの方が

集中できますよね。

 

学生なら

必修で取りたくもない授業や外国語を勉強するよりも

自分で選択をして選んだ授業の方が

何よりモチベーションや授業に対する態度が変わります。

 

このように、自分で決めたことに対しては、

やる気そもそも違いますし

それによって集中力も変わってきます。

 

だから、この「自分でコントロールしている感がある」

というのが大事になってくるんです。

 

 

集中

 

よく何か始めるときに「選択と集中をしよう」と言われますよね。

 

これは、フローの条件でもあって

自分が時間やお金を集中する価値があるものというのは、

あなたが好きなものである可能性が高いです。

 

だから、その好きことに集中していけば

それだけ実力は伸びていくし

どんどんのめり込んでいきます。

 

もし、あなたが今時間とお金を集中できるものがあるのなら

それが好きなものである可能性が高いです。

 

そしてその部分を伸ばしていけば

フロー体験をすることが出来ますし

何よりあなたの実力が伸びます。

 

是非、時間とお金を集中できるものがあるのなら

続けてみてくださいね。

 

自意識の低下

 

自意識の低下は、

作業中に我を忘れて

感情に左右されない状態のことです。

 

たとえば、あなたが本当に集中しているときに

「今集中しているわ」

「少し寒いな」とか

思いませよね。

 

ようは、これが自意識の低下です。

 

本当に集中しているときというのは、

感情が入ってこないもので

 

その状態に入れる作業というのは、

あなたが好きなものでもあるのです。

 

だから、これがフローの条件でもあるんですね。

 

 

適切な難易度

 

ゲームをやる時って

簡単すぎてもつまらないし

 

めちゃくちゃ難しすぎたら

断念してしまいますよね。

 

これは、作業をする時も一緒ですよね。

 

数学の問題を解くのにも

 

足し算を永遠解くのは、

つまらないし

 

まだ習ってもいない単元の

応用問題とかは、断念してしまうと思います。

 

逆に授業ですこし触れた部分で

頑張ればできそうぐらいが

一番やる気が出来ますよね。

 

このように何かやるのにも

適切な難易度というのは、

大事になってきます。

 

そして適切な難易度であると

それだけ集中しやすくなり

フロー体験をしやすくなるんです。

 

活動自体に価値を感じる

 

活動自体に価値を感じるは、

言葉のまんまで

 

その活動に対して

報酬とか抜きにしたときに

あなたがやる価値を感じるか

ということです。

 

たとえば、

学校で嫌いな科目で

もし、テストでいい点を取ったら1万円上げるといわれたらやりますよね。

 

でも、何も報酬がなかったら

なあなあにやってしまうと思います。

 

逆にあなたが好きな教科なら

報酬があろうかなかろうが

全力でやりますよね。

 

これが、簡単に言うと

活動自体に価値を感じるか

ということです。

 

つまり、自分で報酬もなくできるものは、

あなたが好きなものである可能性が高いですし

 

それがフロー体験をすることに繋がるんです。

 

まとめ

 

今回は、心理学者のミハイ・チクセントミハイが提唱した

フロー体験に入るための

9つの条件を紹介しました。

 

もう一度まとめると

 

・明確な目標がある

・レスポンスが速い

・時間の歪を感じる

・誰にも邪魔されない

・自分でコントロールしている感覚がある

・集中

・自意識の低下

・適切な難易度

・活動自体に価値を感じる

 

でした。

 

これらすべてを満たさなければ

フローに入ることができないというわけではなくて

条件のうちの1つであるだけです。

 

つまり、1つの条件を満たせていれば

フローに入れることがあるということです。

 

実際、どんな仕事をしている人でも

これらすべてを満たしている人は

ほとんどいません。

 

だから、あなたがこれらの条件のうちの

1つだけでも当てはまる作業があるのなら

その一つを伸ばしてみてください。

 

そうすればあなたの好きなものが

次第に見えてくると思います。

 

だから、もし今、好きなものを見つけてられてないなら

この記事で話した9つの条件を覚えておいてくださいね。

 

そして、好きなものがわかっている人も

この条件に沿ったように少し変化を加えれば

より集中できる状態になり

フロー体験をすることができるかもしれません。

 

是非覚えておいてくださいね。

 

覚えてもらいたいので

もう一度書くと

 

・明確な目標がある

・レスポンスが速い

・時間の歪を感じる

・誰にも邪魔されない

・自分でコントロールしている感覚がある

・集中

・自意識の低下

・適切な難易度

・活動自体に価値を感じる

 

でした。

 

それでは!