実験の実例あり!フットインザドアテクニックが5倍の承諾率のわけ

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こんにちは、ハロゲンです。

 

今回も前回と同様に頼みごとの成功率を格段に上げる方法を

話していきたいと思います。

 

前回の記事では、環境や視覚的なものを説明したんですけど

今回は頼みごとをする時の

頼み方について話していきます。

 

人生において頼みごとをする場面というのは

恋愛、友達関係、上司、先輩など

たくさんあると思うので

一生使えるテクニックです。

 

是非マスターして

あなたの生活を豊かにしてくださいね。

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フット・イン・ザ・ドア・テクニック

 

まずタイトルをみてなんだこれ?

 

と思った人が大半だと思います。

 

でもそんなに難し考える必要はなくて

いたってシンプルなテクニックです。

 

多分言葉で説明するよりも具体例で説明した方が

分かると思うので話していきますね。

 

この例は、ジョナサン・フリードマンとスコット・フレイザーが行った実験で

ボランティアを自称して

カリフォルニアの住宅街を回って、

家主に公共サービスの看板を置かせてほしいと

頼むというものです。

 

この看板というのは、

家の外観が隠れるほどのもので

安全運転をしましょうとデカい文字で書いてあります。

 

まあ当然この頼み方の場合、

当然ながら断る人が多く

承諾したのは17%でした。

 

承諾率が低いので

頼み方にある工夫をします。

 

それは、看板の設置を頼みに行く

2週間前にボランティアが家を周り

「安全運転するドライバーになろう」

と書かれた小さなステッカーを玄関に

貼って欲しいと頼みます。

 

まあステッカーぐらいなら貼ってもいいと思い

大多数の人がこれを承諾します。

 

そして2週間後に同じように

看板の設置を頼みに行くんですけど

この時の承諾率はなんと76%です。

 

普通に頼みに行くときと比べると

5倍も承諾率がアップします。

 

それもステッカーを貼るのを

頼んだだけで

 

じゃあ何でこんなことが起るんでしょうか?

 

それは、もう分かっていると思うんですけど

ステッカーに原因があります。

 

このステッカーには、

安全運転するドライバーになろう

と書かれています。

 

ようは、このステッカーを玄関に貼っていあるということは、

他人から見たら自分は安全運転を意識している

ということになります。

 

だから2週間後にくるボランティアによる

安全運転の看板を断るということは、

安全運転を意識していないとなって

ステッカーに書いてあることと矛盾してしまうんです。

 

そのような矛盾が生じないために承諾をして

自分が安全運転を意識していることを

突き通そうとするんです。

 

そのため多くの人が

自分の意志を突き通そうとしよとしたために

これだけの承諾率を得ることが出来た

ということなんですね。

 

まあこれは、外国の実例なんで

分かりず辛いかもしれないので

日本の例を挙げてみましょう。

 

「阪神淡路大震災の被災者のために署名お願いできませんか?」

と街頭で話しかけられたとします。

 

そしてその頼みごとを承諾したら

次に「被災者の方のために募金をお願いできませんか?」

という頼みごとします。

 

多分こうなると

誰でも募金をしてしまうでしょう。

 

ここで起こっているものは、

ステッカーの時と同じような現象で

署名をする=被災者のために何かをしてあげる人

ということになります。

 

だから次の要求

募金=被災者のために何かをしてあげる人

を突き通さなければいけなくなり

 

もし募金をしないなら

それは被災者のために何もしない人

となり矛盾が生じてしまいます。

 

こんな原理があるので必ずといっていいほど

最初の頼み事を承諾してしまった人は、

次に頼みごとを承諾してしまう

可能性が上がります。

 

ここまで2つの例をあげたんですけど

これがフットインザドアテクニック

というものです。

 

ようは、

最初に小さい頼みごとをして

次に本題となるものを頼むというテクニックです。

 

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どのように使うか?

 

多分日常的に無意識に使われているのは、

どこかに出かけたいときに

あした暇?と聞くことです。

 

この時の質問者の目的が

もし相手にが興味がないものであっても

相手が暇だよ。と答えてしまうと

相手は、興味がないものに付き合わなければいけなくなります。

 

まあこれは、友人同士なら

第二の頼み事も断れると思うんですけど

まだそこまで仲が良くないと

断りずらいですよね。

 

だからまだ仲良くない場合とかに

このフットインザドアテクニックは、

かなり有効です。

 

もちろん、仲がいい場合でも有効ですけど

仲がいいなら別に最初から大きな頼みごとをしても

別に問題はないでしょう。

 

で、このフットインザドアテクニックを

使うときのステップは、簡単です。

 

まずあなたが頼みたい

最終的な目標を設定します。

 

その目標につながるような

小さな頼みごと設定して

頼んでみます。

 

そして最初の頼みごとをしたら

最終的な頼みごとをするだけです。

 

簡単ですよね。

 

これを覚えておけば

安全運転のステッカーのような

承諾率が5倍とかにならないにしても

少なからず承諾率は上がるはずです。

 

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ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック

 

なんかさっきのフットインザドアテクニックと

名前が似ていますよね。

 

まあ実際テクニックも似ています。

 

このドアインザフェイステクニックは、

さっきのフットインザドアテクニックと逆で

最初に大きな要求をして

次に小さな要求をするというものです。

 

多分これだけじゃ

良くわからないと思うので

これも実例を紹介したいと思います。

 

ロバート・チャルディーニが行った実験なんですけど

大学生たちに

「ある日の午後、1日だけ子供たちを動物園に

連れて行ってくれないか?」

という頼みごとをしました。

 

当然ながらこの時は、

承諾率は、17%と低い値になりました。

 

次にこの本命の頼みごとをする前に

「これから2年間、毎週2時間ずつ

青年カウンセリングプログラムに参加してくれないか?」

と頼みます。

 

でもこんなめちゃくちゃな頼み事

そりゃ誰も承諾しません。

 

でも次の本命のさっきの質問をすると

なんと約50%の人が

承諾をしました。

 

最初は、承諾率17%だったものが

一つ質問を加えるだけで

これだけの承諾率に差が出るんです。

 

これがドアインザフェイステクニックの

効果です。

 

じゃあ何でこれだけ承諾率に差が出るのかというと

人は、何度も何度も断ることができない

からなんです。

 

多分経験あると思うんですけど

友達の頼みごとを何回も断ると

なんか申し訳ないですよね。

 

これはそれと一緒のことをやっています。

 

でも少し違うところは、

最初に大きな頼みごとをすることで

次の頼みごとが小さいように感じるんです。

 

ようは、片方だけ温かい水に手を入れ

もう片方の手は氷が入った水に入れて

その後常温の水に両手を入れると

片方は、冷たく感じ

もう片方は、温かく感じますよね。

 

これと似たようなことが

このドアインザフェイステクニックには

起きているんです。

 

最初の頼みごとが大きいと(温かい)

次の頼みごとが小さく感じ(冷たく感じる)

 

最初の頼みごとが小さいと(冷たい)

次の頼みごとが大きく感じるんです(温かい)。

 

ようは、

同じ頼みごとがなのに

その前の頼みごとを大きくすることによって

次の頼みごとが小さく感じてしまうのを

このドアインザフェイステクニックは

上手く利用しているんです。

 

だからこれを使うときは、

大きな頼みごとをするのが

かなり有効です。

 

で、このドアインザフェイステクニックの

設定の仕方は、さっきと同じように簡単で

まず最終的な目的を決めます。

 

そしてその目的よりも

大きな頼みごとを考えます。

 

ここまで考えたら

本命の頼みごとをする前に

大きな頼みごとを言うだけです。

 

これって考えるのも

簡単だしすぐに実践できますよね。

 

最近僕はこのドアインザフェイステクニックを

使ってみたんですけど

本命の頼みごとより少し

いい承諾を得ることが出来ました。

 

だから使ってみないと意外に分からないものなので

一度でもいいから使ってみてください。

 

で、フットインザドアテクニックと

ドアインザフェイステクニックの承諾率を比べると

フットインザドアテクニックの方が高いです。

 

でもフットインザドアテクニックの方が

いいのかというわけではなくて

場合によって少なからず変わってきます。

 

さっきの暇の話の例で考えてみると

最初からもし誘いたい人が暇だと分かっていれば

あした○○山に登山行こう!

みたいな承諾される可能性が薄い頼みごとをして

その後に小さな頼みごとをするのは有効です。

 

でも相手が暇という確証が得られてなかったら

暇であっても行きたくないから

暇じゃないと断れる可能性が高いです。

 

だから臨機応変に

この二つのテクニックを使わないと

逆効果になることがあります。

 

もし使うときは、

このテクニックがこの場面にあっているのか

注意して使ってみてくださいね。

 

そして生きていれば必ずといっていいほど

頼みごとをすることがあります。

 

だからこれらのテクニックに

なれていればいざというときに

有利に頼むことが出来ます。

 

だからものは試しで

とりあえず使ってみることが

大事です。

 

そしてもし逆効果だったら修正して

またいざという時のために

備えておくことが大事です。

 

そうすれば本当に大事な時に

本来の効果を発揮できると思います。

 

まあ試すのは、自由だし

無料なのでバンバン使って

みてくださいね。