レイスとメイビィスの実験から分かる満足度の高い買い物の仕方。

こんにちは、ハロゲンです。

 

今回は、満足度が高い買い物って何なの?

という話をしていきたいと

思います。

 

実際多くの人が

セールなどで一気に買い物を

すると思います。

 

でも人間の心理的に

どうなんでしょうか?

 

太古から人間は、環境に順応しながら

生きていきました。

 

そのためある一定のことが

続くと慣れてしまうと

それに順応してしまいます。

 

順応してしまうと

それこそ幸福感や満足感、不快感でさえ

感じることができなくなります。

 

匂いがひどい部屋に一定時間いたら

最初は、匂いがきついかもしれないですが

次第になれて匂いを感じなくなると思います。

 

他にも経験したことがある人が多くいると思うのは、

高いの商品を買って最初は、満足感が高いもかもしれないですけど

時間がたつにつれて順応してしまい

満足感が感じられなくなったり

したことがありますよね。

 

よく年収が上がるほど幸福度は上がらなくなるという

イースタリンの逆説というものが起きますが

これは、この順応してしまうことにあります。

 

そしてこの現象というのは、

実験で証明されています。

 

レイフ・ネルソンとトム・メイビィスの実験で

人が不快な雑音に対して

どのくらい順応するのか

3グループに分けて実施しました。

 

まず1つのグループは、

5秒間だけ不快な爆音を聞いてもらいました。

 

次の2つ目のグループは、

40秒間同じく爆音を聞いてもらいました。

 

最後の3つ目のグループは、

40秒間爆音を聞いてもらった後に

一時的に中断し

また5秒間爆音を聞きました。

 

そしてこの3つのグループに

最後の5秒間の不快度を

評価してもらいました。

 

どうなると思いますか?

 

普通に考えると

一番長く爆音を聞いていたグループが

不快感が高いと考えると思います。

 

でも結果は、長く不快な音を聞いていたグループではなく

一番短かった1つ目のグループが

一番不快度が高かったんです。

 

驚きですよね。

 

短いのに何で?

って感じです。

 

でもこれは、人が順応する性質から説明することが出来ます。

 

長い時間を爆音を聞いたグループは、

その音に順応してしまい

最後に5秒間は不快ではなかったということです。

 

そしてこの実験の面白いところは、

2と3グループの自覚にあります。

 

2と3のグループでは、

さっきの説明から長い時間を聞くほど順応する、、

ということは、3の方が不快度は低いように

考えますよね。

 

しかし実は、3の方が不快度が高かったんです。

 

は?

 

どういうこと?

 

長い方が順応するんじゃないの?

 

って感じですよね。

 

でも3グループの実験方法を

思い出してみてください。

 

途中に休憩を入れてますよね。

 

そう、これが原因になっているんです。

 

どういうことかというと一度中断することにより

長い時間不快な音を聞くことで

順応していたのが一時的に戻ってしまったんです。

 

それにより

せっかく順応していたのが戻り

2グループよりも3グループの方が

不快感を感じてしまったんですね。

 

で、満足度と全く関係がない

この実験を紹介したのかというと

人は、順応するということを

知ってもらいたかったんです。

 

なぜかというと

この順応は、不快なこと以外にも

満足度などにも適応されるからです。

 

そしてその実験を実際に

不快度ではなく満足度で

ネルソンとトムはしています。

 

その実験は、人がどのくらい快楽に

順応するかを調べたもので

2グループに分けて実施しました。

 

まず1つ目のグループは、

3分間マッサージを受けてもらいます。

 

そして二つの目のグループは、

80秒のマッサージをして

一時的に中断を入れ

また80秒のマッサージをします。

 

さてこの実験の結果は、

どのようになったのでしょうか?

 

多くの人が長くやった1グループの方が

快楽や満足度が高かったのではないか?

と考えると思います。

 

でも実際は、第2グループの方が満足度が高く、

しまいには、1グループよりも

2倍の値段を払ってもいいという

実験結果になりました。

 

え、長い方が満足度高くないの?

 

って感じですよね。

 

どうしてこのようなことが起きたでしょうか?

 

これは、一つ前に挙げた

不快な実験の3グループに合わせて

考えると分かります。

 

3グループは、中断することにより

順応が無くなってしまいましたが

これと同じことが快楽の実験でも

起きています。

 

ようは、この実験の2グループは、

快楽に順応する前に中断を挟むことで

順応がまたリセットされ

中断後の快楽度が高くなったんです。

 

そのため、時間が20秒短いにも関わらず

1グループよりも高い満足度を得られたんです。

 

ようは、不快なもの場合は、

継続的に中断を入れないで長くやった方が不快にならないけど

快楽的なものの場合は、

中断をして順応をなくした方が

満足度は高まるんです。

 

そしてこの実験の結果は、

買い物にも適応することが出来ます。

 

たとえば、

セールなどで一気に家具などを買うのではなくて

徐々に家具を増やしてみるとか

 

レンタルできる電化製品や

家具を使って常に満足度を高くするとか

色々工夫が出来ます。

 

そして旅行による体験などの

人が順応することが難しいことに投資するのも

いい手になります。

 

そうすれば一生あなたの頭の中で

思い出すことができるでしょう。

 

また、買い物以外に

最初の不快度を測る実験からも

まなぶことがいくつかあります。

 

それは、

2と3グループの結果である

一度不快なものをやめてしまうと

順応が元に戻ることです。

 

もしあなたがやりたくもない

めんどくさいレポートの作成や

単純作業をしている時には、

休みをできるだけ入れずに

一気に終わらせることをお勧めします。

 

そうすれば不快度は、2グループのように

低いものになるでしょう。

 

逆に休憩を入れると

せっかく順応していたのにリセットされ

また、最初のような不快感を感じることでしょう。

 

是非根気よくやってみてください。

 

結構脱線したので

一応最後に満足度が高い買い物の仕方を

まとめとくと

 

・一気に物を買わず、順応してきたら

新しく買うようにする。

 

・レンタル品などを活用し順応しないようにする。

 

でした。

 

あと、嫌な作業は、

一気に終わらせてくださいね。

 

そうすれば不快感は、

休みながらやるより少なくなるはずです。

 

それでは!