「いいことをした後に、悪いことをしてもいい」は、本当!ライセンシングに注意!!

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心理学

こんにちは、ハロゲンです。

 

よく「今日は、頑張ったからだらけてもいいでしょ」

と感じることがあると思います。

 

他にも「運動をしたから

たくさん食べてもいいでしょ」とか

 

「勉強を8時間したから遊んでもいいでしょ!」

など少なからず体験したことがありますよね。

 

これって、心理学でいうライセンシングというもので

いいことをした後は、悪いことをしてもいい

と感じてしまうことを言います。

 

そしてこのライセンシングは、誰しも起こりえます。

 

ということで、ライセンシングの罠に

はまってほしくないので

 

ライセンシングがどのように働くのか

そしてどのように防げばいいのか

について話していこうと思います。

 

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ライセンシングの罠

まず、このライセンシングが具体的に

どのようなものなのか実験を紹介します。

 

その実験は、心理学者のブノタ・モナンとデイル・ミラー

がやったもので

 

一つ目のグループには、

「ほとんどの女性は、本当に頭がいいとはいえない」や

 

「ほとんどの女性は、外で私語をするよりも

家で家事をしていた方が向いている」

というような性差別的な意見を聞かされました。

 

当然このような性差別的な質問には、

多くの人が猛反対をしました。

 

次に2つ目のグループでは、

 

「中には、本当に頭が良いとは言えない女性がいる」や

「中には、外で仕事をするよりも

家で家事をした方が良い女性もいる」

 

のように1つ目のグループよりは、

中立的な質問に意見を答えさせられました。

 

その結果、多くの人が

質問と同じように中立的な意見をしめしました。

 

ここまでは、普通ですが

この後に就職の面接という設定で

男女の職業の適性を判断させました。

 

その職業の中には、

建設、金融、銀行などの

男性の職業を想像させるものがしめされました。

 

普通に考えたら

最初に性差別的な質問に猛反対をした1つ目のグループは、

性差別的な判断はしないはずですよね。

 

もし、仮にこの時に性差別的な意見をしたら

最初は、性差別的なものに反対していたのに

 

次に性差別的なものに賛成となるので

矛盾が生じます。

 

しかし、1つめのグループでは、

この職業は、男性に適しているという

答えを表明しました

 

最初に性差別的な質問に対して

猛反対していたのにかかわらずです

 

そして2つ目のグループは、

最初と同じように中立的な意見を保ちました

 

それでは、なぜ1つ目のグループでは、

意見の矛盾が生じたのでしょうか?

 

それは、この記事のテーマになっている

ライセンシングが働いたためです。

 

最初に、性差別的な質問に猛反対した

1つ目のグループは、気を良くしました。

 

「いいことを言った」

「いい判断をした」

のようにです。

 

そして気を良くしたため、

1つ目のグループでは、

 

職業適性ハンダン時に、最初に下した判断を

一切考え無くなってしまいました。

 

つまり、自分が性差別的なことに猛反対であることに

気を良くしたため、判断を鈍らせたんです。

 

そのため、職業適性の時には、

初めと矛盾したような答えを発言してしまったわけです。

 

このようにライセンシングは、働くわけですが

簡単に言ってしまうと

気のゆるみによって働くわけです。

 

それも無意識のうちにです。

 

「いやいや、流石に気付くよ笑」

「そんなはずはない」

とあなたは、思うかもしれないですけど

 

マクドナルドのメニューに

ヘルシーな商品を加えた研究から

無意識に働いていることがよく分かります。

 

ニューヨーク市大学バルーク校の研究で

マクドナルドのメニューにヘルシー品物を加えました。

 

そしたらなんとそれだけで

ビックマックの売上が上がったんです。

 

メニューに載せただけでです。

 

これは、かなり不思議な現象ですが

研究者は、この理由を調べました。

 

その結果、これも性差別的な発言の実験と同じように

ライセンシングが働いていたことがわかったんです。

 

メニューを見たときに

ヘルシーな品物が書いてあり

 

それを見てヘルシーな品物を選んだ時の

健康になることを想像します。

 

その結果、良い想像しただけで

ライセンシングが働きカロリーが高く、

ヘルシーとは程遠いビックマックを選ぶことが

多くなったんです。

 

つまり

ヘルシーな品物を食べたりすることを想像

健康になるいい想像をした

カロリーが高いものを食べてもいいや

という風な流れがあったわけです。

 

そしてこのようなことは、

募金や環境問題でも起きます。

 

募金の場合、前回募金をした時のことを考えてもらうと

前回よりも募金額が6割も減ったり

 

トイレのペーパータオルに「リサイクルされます」

と書かれるだけで使用量が増えたりします。

 

つまり、このようにライセンシングに気をつけていないと

結局、意味のないことをしている可能性があるんです。

 

環境に優しいのに

無駄に使われるから結局意味ないし

 

ダイエットをしているとき

運動をしたから好きなもの食べたら

 

同じように意味ないですよね。

 

では、このライセンシングに対して

どのように対処すればいいでしょうか?

 

それは、

自分が良いことをした後の報酬を決めておく

というものがあります。

 

先ほど例に出したダイエットの場合には、

報酬が好きなものを食べるですが

その報酬を事前に決めておくんです。

 

ナッツやフルーツを食べるなど

健康にいいものにしておくんです。

 

そうすれば運動して高カロリーのものを食べるという

意味のないサイクルから抜けれるでしょう。

 

僕の場合は、報酬として

本を買うようにしていますが

 

この報酬は、自分が好きなものでいいと思います。

 

もし、あなたが何かに挑戦しているなら

それと正反対のものは、

報酬にしてはいけません。

 

ダイエットならお菓子を食べるというようなことです。

 

このように報酬を作るのは、結構有効なんですが

ライセンシングは、マクドナルドの研究から分かる通り

無意識のうちに働くこともあります。

 

そうなると報酬を用意してようがしてないが

実際に実行される可能性は低いことになります。

 

そのため、なにか判断をする時には、

if thenプランニングをお勧めします。

 

イフ ゼンプランニングは、

「もし~したら~する」というもので

判断を自動化することができます。

 

たとえば、あなたがマクドナルドに行ったとしてましょう。

 

そしてあなたは、ヘルシーな品物を食べるようにしています。

 

この時、実際にイフゼンプランニングを使うんです。

 

「もしマクドナルドに行ったら

野菜付きのエビフィレオを頼む」

 

のように判断を自動化させるんです。

 

そうするとヘルシーな品物を見ただけで

ライセンシングが働くようなことを防げます。

 

そして脳の判断力も使わなくて済むので

一石二鳥です。

 

あと、このイフゼンプランニングは、

さっきも言った通り

目標と逆のことを設定しないようにしてくださいね。

 

そうしないと意味がなくなってしまいます。

 

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まとめ

 

今回の記事では、

「いいことをした後には、悪いことをしてもいい」

というライセンシングについて話していきました。

 

このライセンシングを知っておけば

良いことをした後に

少なからず注意をすることが出来ます。

 

そしてその後の悪いことに対して

対策を講じることが出来ます。

 

そうすれば、間違った判断が少なくなるし

目標と逆のことをしずらくなると思います。

 

だから、このライセンシングを

頭に入れておくことが大事になってくるし

対策を講じておくことも必要です。

 

その対策として

この記事では、ライセンシングに対抗する

対策法を2つ紹介しました。

 

・自分の報酬を事前に決めておく

・イフゼンプランニング

 

でしたね。

 

この2つの方法を決めておき

是非つかってみてくださいね。

 

そうすれば、ライセンシングの罠にかかりにくくなります。

 

それでは!