巻き込み事故がなぜ起こるのか?3つの調査の結果から心理的に分析してみた!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
心理学

こんにちは、ハロゲンです。

 

今回は、心理的にバイクの巻き込み事故がなぜ起こるのか?

を話していこうと思います。

 

そのバイクの事故なんですけど

どのくらいの割合で巻き込み事故が起きていると思いますか?

 

そもそも巻き込み事故というのは、

内側にバイクがいる状態で左折をすることによって

事故が生じるものです。

 

バイクの事故の全体の率からしたら

多くなさそうに思えます。

 

しかし、実際のある調査では、

バイクの事故の65%が

巻き込み事故でした。

 

これは、かなりの数値ですよね。

 

では、なぜこれほどまで多くなるんでしょか?

 

一番の原因は、そもそも自動車に乗っている運転手が

バイクが内側にいることを予想していないことにあります。

 

そんなことないと思いますが

車を乗っているときを思い浮かべてみてください。

 

おそらく、そんなバイクが車の内側にいることって

ほとんどありませんよね。

 

僕も免許取って1年ぐらいたちますけど

まだ体験したことがありません。

 

これは、バイクを乗っている人が

気お付けていることもあるんですが

 

このような機会が少ないと

教習所で教わっていても

次第に予想しなくなりますよね。

 

だから、バイクが車の内側にいることが

運転手にとっては、予想外のことであるために

巻き込み事故が発生してしまうんです。

 

この想定外ということが結構大事で

ある調査によると62件の巻き込み事故を調査したところ

車の運転手にバイクを乗っていたことのある人は、

皆無だったらしいんです。

 

普通に考えると、62件の事故があれば

運転手にバイクに乗ったことがある人が

1人ぐらいいるはずです。

 

しかし、この調査の通り

実際には、いなかったんです。

 

つまり、バイクを運転したことがある人は、

バイクを乗っているときの視点から

巻き込み事故の危険性を認識しているため

 

もし、車の運転をしていても

バイクが車の内側にいることが

想定内のことと判断することができるんです。

 

だから、車の内側にいることを

よくよく意識するので巻き込み事故を起こさないんです。

 

そして、このような想定できることとできないこと

による違いが他の調査でも分かっています。

 

それは、カリフォルニアの公衆衛生コンサルタントの

ピーター・ジョイコブセンの研究で

歩行者や自転車の量とそれに関係する

自動車の事故の関係を調べました。

 

その結果、歩行者や自転車が多く移動が活発な地域では、

自転車事故が少ない傾向にありました。

 

逆に、歩行者や自転車が少ない移動が少ない地域では、

自転車事故が多い傾向にあったんです。

 

移動が活発であると

普段から歩行者や自転車をよく見る機会が多いです。

 

すると、普段から意識して

「あの道から歩行者や自転車が出てくるかもしれない」

という風に想定することが出来ます。

 

そのため、危ない場面があっても

それは、想定内のことなので

事故を起こさずしっかり対処することができるんです。

 

逆に、歩行者や自転車を見慣れていないと

急に道から歩行者が出てくるのは、

想定外のことになります。

 

そのため、反応が遅れ

事故が多くなるんです。

 

これって、高速道路を想像すると分かり易いですよね。

 

あなたが高速道路を運転しているとします。

 

そして、目の前に歩行者がいたとしても

おそらく反応できないと思います。

 

それは、速度もありますが

一番の要因は、人がいることを想定していないことにありますよね。

 

だって、高速道路に人がいるのは、

完全に盲点ですし

見たことがありません。

 

そりゃあ反応できませんよね。

 

そして、このような意識や予想をしていないことが

多くの場合でその出来事が起きたとしても

反応出来ません。

 

それが良くわかる実験が

神経精神医学研究センターの研究員である

ロバート・アバターの実験でわかります。

 

その実験は、被験者に車に乗ってもらい

交差点の手前で信号機の矢印に従って

どちらに曲がるか判断をしてもらいました。

 

その判断基準は、青い矢印を向ている方に曲がり

黄色い矢印の場合は、無視して好きな方へ曲がっていい

というものでした。

 

そして、この実験では、曲がる直前に

一台のオートバイを停車させ

そのオートバイの色を青色と黄色の二つで変化があるか見ました。

 

すると、青いバイクの場合には、

全員がそのバイクの存在に気付き衝突をしませんでした。

 

しかし、一方の黄色のバイクでは、

36%がバイクをはね、

そのうち2人は、ブレーキも踏みませんでした。

 

これは、驚きですよね。

 

色が変わるだけでそこまで変わる?

という感じです。

 

ようは、このとき被験者は、

青の時には曲がる方向を意識しなくてはいけないと

認識していたので

青いバイクがいたとしても気づくことが出来ました。

 

 

逆に黄色の時に被験者は、黄色=無視ということを

意識していたため

黄色バイクがいたとしても

衝突してしまうことが多くなったんです。

 

つまり、車の運転中などでは、

何を意識するのかが大事になってくるんです。

 

だから、普段見慣れていないバイクなどが内側にいても

気付かないし反応が少しばかり遅れてしまうんです。

 

このように、人は、何を意識して

それが想定内であるか想定外であるかによって

反応速度が変わってきます。

 

そのため、バイクに乗ったことがある人は、

巻き込み事故を起こさないし

 

青色に注意を払っていると

青色のバイクに注意を払いにくくなるんです。

 

もし、あなたがバイクを運転するときには、

相手が想定していないことを前提に

運転してみてください。

 

そうすれば、巻き込み事故にあいずらくなるのが確かです。

 

また、交通事故にあう確率を下げたいなら

なるべく歩行者や自転車が多い

都会に住んでみてください。

 

これは、カリフォルニアのことからもわかりますが

他の調査でも歩行者の量が2倍の街でも

歩行者がはねられる確率が

3分の1になることが分かっています。

 

是非、意識することにや

想定外のことを考えることをしてみたくださいね。

 

それでは!