こんにちは、ハロゲンです。
今回は、行動経済学の本を読んだので
そのアウトプットとして
記事を書いていきます。
人は物を買うときに機会費用を考えない
人間は、なにか物を買うときには、
その物を値段をみて判断をします。
そして安ければ買うし
安くないと感じるなら買いません。
確かに値段は大事ですが
一番重要になってくるのは、
その値段で他に何が出来るかを考えることです。
そうすれば、お得感がある値段だけに
目がいきづらくなり、
違うもっといい選択ができるようになります。
たとえば、
今だけお得な2万円のゲーム機を買うか迷っている時に
この2万円があれば何ができるだろうか?
といったん考えてみます。
そして、一泊ぐらいなら安いところに出かけられるし
本を20冊ぐらいかえる、また、好きなアーティストのCDも買える。
という感じで2万円で買えるものが
浮かんできます。
このように値段だけに目がいきやすくなっているときに
このお金があったら他に何ができるか?
を考えることで一度は、踏みとどまることができるんです。
これは、結構当たり前のことで
なにか物を買うときには、
少なからずなにかを犠牲にしているんです。
だからこのように
他の可能性を考えることで
衝動買いのようなことをなくせるんですね。
ちなみにこれを、
機会費用といいます。
相対性によるお得感
店に入れば必ずといって目に入るのが
20%オフとか半額とかです。
でもこの数値に騙されてはいけません。
実は、多くの店が原価から少し高く売値を設定していて
原価と同じぐらいになるように
〇%オフとしているんです。
ようは、お得感をだすために
元の売値を高く設定しているんですね。
こうなるとお客さんは、
元の売値と割引価格の双方を比較することができるので
良い買い物をしたと思えるんです。
逆にこの元値が書かれず
原価のままだったら
なんか買いずらいですよね。
これは、想像してみると分かります。
たとえば、
600円ですと書かれているより
1000円のものが40%オフで600円ですと
書かれている方がよっぽど
お得感があり買いやすいと思います。
だから店側はこれを実際にやっているんですね。
でもこれって騙されていると感じると思うんですが
店側もお客も双方いいことしかないんです。
なぜならお客さんは、お得な買い物をしたと満足します。
そして店側からしたらお客の満足度が上がるし
売上げを伸ばすことが出来ます。
このように双方にメリットがあるんですね。
そして過去にある企業が
このような販売形式を変えたらしいんですけど
変えた瞬間お客さんからの批判の声が
あったとか(笑)
実際に、買うときの値段は一緒なのに関わらずです。
このように人は、
相対的に判断できるもの(元値)があると
買いやすくなるんです。
気持ちの会計
よく電車賃は、渋るのに
飲料代は渋らない人がいませんか?
または、昼食代は渋らないに
本屋や文房具は安いのを撰んだりする人はいませんか?
このような人が
少なからず回りにいると思います。
でも何でこんなことが起きるんでしょうか?
この答えとして人は、心の中でジャンルごとに
分類していることにあります。
たとえば、食費、娯楽、本代、移動費、飲料代、衣類代、などなど
大まかなんですけど分類しているんです。
そしてその分類ごとに
使ってもいい基準のようなものを
決めているんです。
だから、電車代は、渋るけど
飲食代は渋らないということが起きるし
いつもは、飲み物を頼まないのに
旅行先だと飲み物を頼んだりする
ことが起きるんです。
旅行の例だと
日常生活の会計と娯楽の会計で
分類しているため
普段の日常会計だとドリンクは頼まないけど
旅行という娯楽をしているので
全く別物と判断してドリンクを頼んでしまうんです。
このように心の中でジャンルを決めて
ジャンルごとに使うお金を制限しているのを
気持ちの会計や心理会計というんです。
逆にこれを知っていれば
特別な日の買い物も
普段と変わらない出費で抑えることが出来ます。
さらに心理会計と
機会費用を考えることで
よりいい判断ができるようになります。
授かり効果
人は、長く所有していたものに対して
好意を持ちます。
そのせいで売る時には、
実際の買取値よりも
高い価格を想像したりします。
これが授かり効果といわれるものです。
また、これは長い期間所有している物以外にも起こります。
よく日用雑貨店で実際に手に取って
見ることが出来ますが
あの数秒持つだけで授かり効果が生じて
実際よりも高い好感度を与えているんです。
そしてこれは、
ある実験からも分かっていて
数秒コップを持って値段を判断したグループと
目で見て判断をしたグループとでは
もっとグループの方がコップの買値に
高い値を提示することがわかっています。
これと同じような例では
イケア効果というのがあります。
イケア効果というのは、
イケアのような組み立てて家具を作るものに対して
授かり効果のように高い好意を抱くというものです。
これは、組み立てるという労力を割いているため
普通の価値よりも高い評価をつけてしまうんです。
このように人は、
少しのことで判断を高く見余ってしまいます。
だからこのような考え方には、
注意が必要ですし
頭に入れとくことが大事になってきます。
アンカリング
アンカリングというのは、
最初に見た物が基準となり
無意識に判断をしてしまうことです。
たとえば、
店に入る前に100万円という文字を見たら
店の値段がお買い得に見えたりすることです。
ようは、最初に目にした値段により
判断を無意識に変えられているということです。
ある実験では、
最初に大きい値を見させた人と
小さい値を見せさせられた人が
商品の判定をすると大きい値の人が
大きい値段を答えるようになることがわかっています。
でもこの記事をみているあなたは、
自分は大丈夫だ!とか思っていませんか?
実際このアンカリングの怖いところは
無意識に働くというところにあります。
さっき説明した実験の被験者は、
最初の値によって判断を
変えていないといっています。
これは、このアンカリングが
無意識に働いている証拠でもあります。
だから自分は大丈夫!だと思うのではなくて
さっき見た値によって判断が狂わされているのでは?
と思うことが大事になってくるんです。
確証バイアス
人は、自分に対して高く見積もるものです。
そのせいで予定は予定通りにいかないし
一か月後の自分はもっとすごいと思うんです。
でも実際はそんなことが
起きません。
それは、成長しているはずだ
と思うことで実際に行動に移さないからです。
このように人は、
自分を過信しすぎる傾向があるんです。
そしてこれは、過去の選択をより良いものだと思うために
起こることがあります。
たとえば、
Amazonで商品を買った後に
レビューをみて高い評価だけが目についたり
Twitterでその商品がつぶやかれていたら
自分は良いものを買ったんだと
思い込むんです。
ようは、自分の選択が正しかったと思いたいがために
良い評価にしか目がいかない状態になるんです。
この思い込みのことを
確証バイアスと呼ばれています。
そしてこのような過信により
誤った判断をする自己ハンディングというものも
働くことがあります。
この自己ハンディングは、
過去の自分の判断を正しいと思い込むことにより
過去の判断を基準としてまた同じ判断をすることです。
これって過去の判断が今も正しいとは限らないのに
自分を過信するがあまり起きることです。
これは、完全に思い込みによるものなので
注意が必要になってきます。
このように人は、
自分の過信によって
判断をします。
だから、自分のバイアスに騙されないように
疑問を投げかけることが大事になってくるんです。
まとめ
この記事で書いたように
人は無意識のうちに
判断を誤ることが多くあります。
それは、
アンカリングや授かり効果、確証バイアス、
自己ハンディング、イケア効果、心理会計
などです。
これらの無意識のことは、
注意していないと簡単に
生じてしまいます。
そして防ぐには、
疑問を投げかけるしかないです。
この買い物で○○が買えるが
どちらが良い判断だろう?とか
メリットばかり見ているのではないか?
などのように自分に問うことが大事です。
そうすれば多少なりとも
自分の過信やバイアスに騙されずに
良い判断ができるようになるでしょう。
だから何回も言ってる通り
自分は大丈夫!と思うのではなく
疑問を投げかけるのが大事になってきます。
是非自分のバイアスや過信に注意して
日常生活の買い物をしてくださいね。
それでは!